ファイルのパーミッションについて説明します。 |
第一章:パーミッション(1)
この章では、パーミッションの意味と設定方法を説明します。
どんなファイルでもそのファイルを使用すると言うことは「読み込み」「書き込み」 「実行」のいずれかの作業をすることになります。しかし、ネットワークを組み、広く 多くの人が同じファイルを使えるように設計されたUNIXでは、ユーザーによって『他の 人には読まれたくない』または『勝手に他の人にファイルを更新されては困る』と思う でしょう。パーミッションを設定することによってそういう制限が設けられるのです。 もちろん、root権限を持ったサーバーの管理者は全てのファイルを扱うことが出来ます が…
パーミッションは
u(user) :ファイルのユーザー(自分) g(group) :上のユーザーと同じグループ内の他ユーザー o(other) :その他のユーザー(他グループのユーザ、WWW上で実行する人など)に対してそれぞれ、
r(read) :読み込み w(write) :書き込み x(execute) :実行のパーミッションを与えることが出来ます。また、r,w,xにはそれぞれ、4,2,1と言う数 が割り当てられていて、権利はその値を足した数になるので、
「読み込み」 :r = 4 「書き込み」 :w = 2 「実行」 :x = 1 「読み込み・書き込み」 :r + w = 6 「読み込み・書き込み・実行」 :r + w + x = 7となります。そして、この数はそれぞれu,g,oの順に指定するので、例えば、そのファイ ルのユーザーに「読み込み・書き込み」、グループ内の他ユーザーと、その他のユーザ ーに「読み込み」のパーミッションを与えるには、
chmod 644 filenameとなります。また、一般的に、
・読み出すだけのファイル(htmlやtext)は 644 ・読み書きをするファイルは(dat等) 666 ・CGIやhtpasswd等の実行プログラム(cgiやsh) 755 ・通常のディレクトリ 755 ・CGIがデータを作成するディレクトリ 777と設定することになっています。
パーミッションは、FTPからも変更が出来ますのでお使いのFTPのマニュアルを参考にし てください。
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